【スポンサーリンク】

初心者のためのセイバーメトリクス勉強会①(出塁率、長打率、OPS)

はじめまして、鳩(はと)と申します。

 

突然ですが、プロ野球の楽しみ方は人によってそれぞれですが、あのチームを応援してる!○○選手が好き!という、特定のチームや選手にフォーカスして観る人が大半でしょう。私ももちろんその一人です。(私のひいきチームはまた別の機会に)

しかし、一つの球団にとらわれず球界全体を俯瞰してみるというのも、また別の楽しみなのではないでしょうか。そんな時に役に立つのが、”データ”です。特に自分みたいな野球未経験者は、データを見比べて楽しむという人も多いんじゃないでしょうか。

野球の”データ”については、プロ野球の公式記録がありますが、それ以外にも近年注目されているのが『セイバーメトリクス』です。(流行してだいぶたちますが…。)その『セイバーメトリクス』について勉強していこうというのが、今回から数回にかけてのテーマです。

といっても私はそれを仕事にしているわけでもなく、ただ趣味で見ているだけの一般人(というか初心者)なので、あまり専門的なことは書けません。わかりやすく記事にすることで、私自身の中で整理できればと思い書いていくことにしました。つまりタイトルの「初心者のための」とは、私自身のことでもあります。私が勉強するついでに、たまたま読んでくれた皆さんも一緒に勉強出来たら幸いです。

ということで、今注目のセイバーメトリクスなどのデータからプロ野球を楽しむために、まずは各指標についてさらっておきましょう。

 

今回はオフェンス編その①。

 

 

出塁率(On-Base Percentage、算出方法:(安打数+四死球)÷(打数+四死球+犠飛))

出塁率はメジャーなので説明不要かもしれませんが、基本事項なのでまとめておきます。略称はOBP。基本指標である打率との違いは、四死球が評価されること。ヒットもフォアボールも同じ価値として評価されます。なおデルタによると、平均は.330程度とのこと。

 

ちなみに分母は打席数ではありません。違いは犠打(バント)、インターフェア(打撃妨害、走塁妨害)を除いている点。バントはアウトになる前提の行動で、妨害系は打撃の結果によるアウトではない、ということで除いてあるんでしょうね。逆に犠牲フライは打撃の結果なので分母に含まれます

 

長打率(Slugging Average、算出方法:塁打÷打数)

長打率は名前的に長打に関する率というのはわかりますね。ただし、ヒット数のうちどれくらいが長打かという数値ではないので注意が必要。塁打数に関する指標と覚えましょう。略称はSLG。

塁打とは単打が1、二塁打が2、三塁打が3、本塁打が4です。単純にヒットで何個の塁を進むかで考えるものですね。1打席の最高が4なので、場合によっては1.0を超えます。最大は全打席ホームランの4.0。デルタによると平均は.400前後。

 

打率(安打÷打数)は単打と本塁打が同等に扱われるため、長打率は打率に比べて長打が高く評価される指標です。全部単打の4割バッター(10打数4単打)と全部本塁打の1割バッター(10打数1本塁打)が同じ価値となります。感覚的には「ほんと~?」となりますが、長打率ではそうなんです。

 

OPS(On-base Plus Slugging、算出方法:出塁率+長打率)

今では球場の電光掲示板に表示される指標にもなったOPS。算出方法は出塁率+長打率。なんて簡単!でもなんでこの2つを足すと攻撃の指標になるのでしょうか。

出塁率は四球だろうが本塁打だろうが、とにかくアウトにならないで塁に出る指標でした。長打率は一回のヒットでどれだけ先の塁に進んだかに関する指標ですね。つまり、出塁する確率を表す指標に、出塁した場合に何個先の塁に進めるかの指標を重ねた指標となるわけです。(長打率には四死球は含まれないのでちょっと違う?まあ細かいことはいいんです(笑))

実際に得点との相関も高く、打者能力を測る指標として有能な数値となっています。平均は.730前後。出塁率の平均が.330で長打率の平均が.400なので、OPSの平均は.730になるわけですが、長打率のほうがウエイトが大きくなります。ここからも長打の重要さがわかりますね。

  

 

今回紹介したOBP、SLG、OPSは基本中の基本なので、ぜひとも押さえておきたいところですね。

それではまた~(^^)/