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埼玉西武ライオンズ、ジャイアンツから人的補償で内海投手を獲得!

 こんにちは、鳩(はと)です。

 

ライオンズからジャイアンツへFA移籍した炭谷の補償として、内海を獲得したと発表がありました。捕手か中継ぎ投手を獲得するという私の予想は外れてしまいましたが(笑)、先発、しかも左腕ということで補強ポイントにはドンピシャの人選だでしたね。昨年は榎田を獲得したことで大きな戦力となってくれましたし、年齢的にフルシーズンの活躍は難しいかもしれませんが、十分戦力となってくれると思います。

 

とはいいつつも、過去にはジャイアンツのエースとして大活躍していたということは周知のことでしょうが、他チームのファンにとってはここ数年は活躍の印象があまりないというのが正直なところ。

ということで、内海投手の直近3年のシーズンを振り返り、またライオンズにとってこの選択がどうだったのかを考えてみることにします。

 

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©埼玉西武ライオンズ

2016年

概要

ケガの影響から5試合の登板から復活を帰すシーズンだったが、調子が上がらず2軍スタート。6月に入り3試合目の先発で6回無失点と好投しシーズン初勝利を上げるとそこから5戦4勝と調子を上げる。リリーフに勝ち星を消された試合も何試合かあったものの、最終的には18試合の先発で9勝6敗防御率3.94と、まずまずの成績を残した。

 

契約更改

単年で見たら3、4番手クラスとしてみたらまずまずの成績だったが、3年連続2桁勝利に届かなかったため、4年4億円というエースクラスの働きを期待された年俸の期待値から大きく下回った。その結果、減額制限越えの50%ダウンとなる2億円で更改となった。

 

2017年

概要

開幕ローテに入り今度こそエース級として復活を期待された年だった。しかし、初戦は白星をあげたものの2戦目から5連敗。結果ローテから脱落し、1軍と2軍を行き来するようになってしまった。最終的には12試合の先発で2勝7敗防御率5.77と大きく成績を落とした。

 

契約更改

2年連続の50%ダウンとなる1億円で契約更改。2年間で年俸が4分の1になる厳しい結果に。

 

2018年

概要

開幕ローテには入れず初登板は5月、その後交流戦からローテに復活。8月下旬から失点が増え息切れを感じさせたものの、最終的には15試合(14先発)5勝5敗防御率4.17と、前年よりは持ち直した成績となった。

指標

先発の14試合に限ってみてみると主な指標は以下の通り。

試合数:14

イニング数:80回

一試合当たりのイニング数:5.7回

一試合当たりの球数:94.6球

QS数:6(42.9%)

HQS数:3(21.4%)

FIP:4.23

BB/9:2.09

HR/9:1.21

WHIP:1.39

 

さすがにQS率は50%を切ってしまっていますね。FIPも高めです。

一方でBB/9は悪くないですね。2018年でいうと大瀬良が2.03、東が2.45です。衰えがあっても、コントロールは依然として良い投手と言えるでしょう。

 

時期別で見てみると、5月から7月の3か月間では9試合投げて5回のQS(55.6%)と悪くない数字。それ以外の4試合も5回以上投げて3失点以下と十分試合は作れています。

一方で8月9月の2か月間では、5試合先発してQSは1試合のみ、自責点3点以内に抑えたのもその1試合のみと大きく崩れています。(他5試合は6、4、8、4失点)

好調だった7月最後の登板はベイスターズ相手に130球投げて完封勝利をあげています。その翌週のタイガース戦で初めて5回持たず、4回1/3を6失点で降板。あくまで数字上での推測ですが、球数を投げたことの疲労が出てしまったのでしょうか。そしてその後はリズムを崩し不調へ。

そう考えると、調子が良くても無理に完投はさせず、100球前後で交代していく運用をしていく必要がありそうですね。そうしないと、年齢と体力的にも一年通しての活躍は厳しいということでしょう。

 

契約更改

結果、成績は物足りないものの現状維持の1億円で更改。

 

そして、12月20日にFA移籍した炭谷の人的補償としてライオンズに移籍することが発表されました。

元エースという功労者であったものの、現時点の実力的にはプロテクト外になるのは致し方ないといったところなのでしょう。ただ、巨人ファン的には愛着のあるであろう選手の流出なのでショックであろうことは推測できます。 

 

 

ライオンズ的にはとても良い人選だったと思う

私的には、ライオンズにとってとても素晴らしい人選だと思いました。理由を説明していきます。

 

1.先発不足の解消は急務であったこと

菊池雄星のメジャー移籍がほぼ確実、またウルフが退団(引退)ということを考えると、数年間にわたり実績のある先発が皆無の状況でした。

もちろん2018年に二桁勝利を挙げた多和田、榎田はいますが、2人とも二桁勝利を挙げたのは初めてで、2019年も同様の活躍ができるという保証はまだありません。(もちろん期待はしますが)今井、松本、髙橋光成もまだ活躍できる保証はありません。  

一方で内海は、10勝は厳しいかもしれませんが、ある程度のイニングは食えると思います。優勝を狙うのであれば、ある程度抑えつつイニングを消化するピッチャーがいることは重要なことです。

まあ、私はそれでも中継ぎを取るかと思いましたが、より確実に先発を狙ってきましたね。

 

2.投手陣を引っ張るベテランが不在であったこと

現在の投手陣で最高齢はヒースの33歳で、日本人では榎田の32歳。これは比較的若い陣容と言えるのではないでしょうか。若いということはもちろん数年間にわたって活躍が見込めるということでもありますが、チームを引き締めるリーダー役が不在ということでもあります

また内海はジャイアンツでもベテランとしてチームメイトの面倒を見ていたりと、人間的にも良いとの噂をききます。きっとライオンズの投手陣にも良い影響を与えてくれるでしょう。

 

3.今のパリーグは先発左腕の希少性があり活躍できる可能性が高いこと

 2018年シーズンで規定投球回数に到達した先発左腕は菊池雄星のみでした。100イニング以上投げた投手は26人いましたが、それでも菊池に加えて榎田、辛島、アルバース、加藤の5人のみ。いかに右腕投手が多いかということがわかります。

また昨年の榎田の活躍もポジティブ要素と見ることもできます。技巧派の榎田はパリーグ打線をうまく翻弄して抑えることができました。強打者の多いパリーグですが、技巧派でもしっかりと通用することを証明してくれました。今の内海も技巧派タイプでしょうから、コントロールよく投げられれば抑えられる可能性は十分あると思います。

 

4.来年のオフでFA移籍してしまうのでは?

たしかにFA権を持っているので、来年オフにすぐ出て行ってしまう可能性もあります。ただ、2019シーズンあわよくば2020シーズンまでしっかり活躍してくれるのであれば、FA移籍も許容できるでしょう。

というのも、内海のライオンズでの年俸はジャイアンツのものを引き継ぐので1億円となりますが、これはライオンズでトップ10に入ります。そのため、FA移籍をすればまた補償をもらう権利が発生します。内海の年齢的にも長期間君臨するのは難しいので、FA移籍によってその時の状況に応じた選手を再獲得できると考えると悪くないと思います。むしろ積極的に移籍してもいいよとなるかもしれません。

また、過去のライオンズの補償獲得歴を見ても、ライオンズは補償で即戦力ベテランを取る傾向があるというのは明らかです。それは、育成方針として自分たちが指名・獲得した若手を育てていこうという方針の表れでもあります。(実際に育てられるかはさておき…(笑))

なので、内海も1,2年活躍してくれたらよい程度で獲得している可能性が高いでしょう。内海がいる間に、佐野や齊藤ら左腕を育てようという方針なのたと思います。

また仮にずっとライオンズにいてくれたとしても、年齢的にそう長くはないでしょう。そう考えると若手の出場機会に蓋をすることもありません

 

1,2年は戦力かつ若手の見本として、それ以降はFA移籍した場合は補償をゲットできるし、残ったとしても若手の出番を奪うほどの年数はいない。これらを考えると、ほんとうにドンピシャの指名に思えてきますね。

 

デメリットはないの?

メリットばっかりを言うのは胡散臭いセールスみたいなので、一応デメリットを考えてみました。

 

1.年齢的にも成績は降下する可能性が高い

年齢的に球威は衰えている時期です。2018シーズンの前半戦は良い投球をしていたとはいえ、好調の時期はもっと短くなるかもしれません。

即戦力として取ったのに、結局ぜんぜん活躍してくれないという可能性も大いにあり得ます。

 

2.長いイニングを投げられない→他の投手に負担がかかる

今のライオンズの中継ぎ陣は、調子が良ければなかなか良い選手がそろっていますが、年間通して維持できるか、誰かが不調になった時にカバーできる選手層があるかというと、そんなことはありません。

先発が長いイニングを食えないと、必然的に中継ぎの負担が大きくなります。そして中継ぎが不調になると、2018年の多和田のように無理に長い回を投げさせようとしなければいけなくなり、結果先発陣の成績も落ちてしまうという負の連鎖も考えられます。

菊池が抜けた今、先発陣で完投が期待できるのが多和田くらいというのは、陣容的には少し厳しく感じますね。

 

まとめ

ジャイアンツへの入団経緯を見てもジャイアンツへの愛着はすごくある選手でしょうから、ライオンズに貢献してくれる期間は短いかもしれません。しかし、短期的に見ても長期的に見ても、ライオンズにとってはとても良い人的補償になったのではないかと思います。

2019年シーズンは10勝とまではいかなくても先発3,4番手くらいで10勝近く勝ち星を挙げてくれるとライオンズの優勝が見えてくるでしょう。

また、若手、特に佐野齊藤らの左腕は内海からたくさんのことを学んでほしいですね。そして2020年以降に活躍できる土台を固めてほしいです。

 

色々考えると期待ばかり浮かんできます。ぜひ良い影響をチームに与えてほしいです。

それではまた(^^)/

 

 

外れましたが…過去の私の予想は↓↓

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