こんにちは、鳩(はと)です。
2019年の目標のひとつに挙げた映画50本観る、ということで、観た映画の記録として記事を書いていこうと思います。ネタバレはガンガンしているので、まだ観ていない方はご注意ください。
2019年の映画感想記、記念すべき1作目は『アリー/スター誕生』です。
1.作品概要
監督:ブラッドリー・クーパー
出演:ブラッドリー・クーパー、レディー・ガガ etc.
視聴方法:映画館(IMAX)
ざっくりとあらすじ
売れっ子ミュージシャンのジャクソン・メイ(ブラッドリー・クーパー)は、とあるバーで歌を歌っていたアリー(レディー・ガガ)と出会う。彼女の歌声、才能その他もろもろにほれ込んだジャックは自身のコンサートにアリーを招待し、無理やりアリーを出演させる。
世間の目に留まったアリーは才能を開花させ、一躍売れっ子歌手となった。アリーとジャックは結婚し幸せな生活をスタートさせる。幸せな生活が続くかと思われたが、ジャックは酒、ドラッグ、難聴などが重なり、自身はどんどん不調になってしまう。一方でアリーは売れていくものの、プロデューサーの指示によりポップな曲を歌ったりダンスを入れたりするようになりうようになり、ジャックが惚れた彼女の歌から遠ざかってしまっていった。
そんななか、アリーはついにグラミー賞を受賞することになったが、ジャックはそのアリーの晴れ舞台で大失態を犯してしまう。世間はすっかりジャックを見限ったが、アリーはそれでもジャックを愛し続けた。ジャックは懸命に薬物、アルコール中毒からの治療を続けたが、すっかりアリーと立場が逆転してしまった現状に気が付き、自身の没落に耐え切れなくなってしまった…
2.ストーリーについて
良かった点
『スター誕生』という過去の作品のリメイクとのことです。過去作は未視聴ですが、Wikipediaによると主人公は”映画”スターになる話のようです。本作はスター”歌手”になる話なので内容をアレンジしているようですね。しかし矛盾も感じず、現代にあった良いアレンジだったと思います。
今作の見どころは、アリーが栄光へ駆けあがるのに対し、ジャックは没落していくという対比が描かれている点ですね。冒頭ではジャックがアリーをステージに呼んだのに対し、終盤ではアリーが没落したジャックをステージに誘うと。立場がまるっきり逆転してしまったことで、男のプライドがズタズタにされてしまう描写が良いですね。
ジャックはアリーをどうしたかったのでしょうか。舞台にあげたからにはスターになるのは許容できたんでしょうが、ダンスを入れたり別のジャンルに行くのは許容できなかった、というか寂しかったのでしょうかね。反対にアリーは、歌う音楽は変わってもジャックへの愛は変わらず、という感じですれ違ってしまいます。そう考えると切ない…。ストーリーはとても良かったです。
気になった点
ジャックはアリーと出会う前から、音楽へのプレッシャー、又は難聴が進行していることへのストレスからか、酒やドラッグに溺れた生活をしていたという設定です。まず、難聴という設定は必要だったのでしょうか?一応、原因が父と過ごした過去にあったみたいな話が出てきましたが、そこまで掘り下げられませんでしたので、結局ジャックの不幸さとか、酒・ドラッグに溺れることの免罪符的な意味合いを強調するための設定に思えてしまい、少しわざとらしさを感じてしまいました。
酒やドラッグに溺れるということは弱さの表現としてよくあることなので、そこは良いんです。問題は、そのせいでアリーの足を引っ張る大失態をしてしまうことなんです。二人の間で衝突するとか、自分だけが没落していくならよいのですが、アリーの晴れ舞台で大失態を犯してしまう(大失態の詳細は映画で…w)のがもうダメダメ男すぎてイライラしてしまいますね…。マネージャーの怒りも分かります。それでもアリーによるジャックへの愛は変わらないだとかの見どころもありますが。没落具合の表現というのはとてもわかるのですが、ちょっとやりすぎではと感じてしまいました。
3.音楽その他の演出について
良かった点
レディー・ガガの歌唱力は圧巻でしたね。いろいろなジャンルの歌を歌っていますがどれも素晴らしく、彼女のファンはこの映画を見るべきでしょう。ブラッドリー・クーパーも良い声をしていますね。主題歌とも言える『シャロウ』は映画関係なく素晴らしい曲です。
気になった点
場面が細かく区切れるので、シーンごとの繋がりが弱く、観るのに集中力を削がれます。ブラッドリー・クーパーは今作が初監督作品とのことらしいですが、こういう作風なんでしょうか。
また、登場人物が説明もなく唐突に出てくるので、誰これ?ってシーンがちょいちょいあります。前後で説明があれば良いのですが、ワンシーンだけ親しげに出てきて、それ以降は全くでないし説明もない、って人も。ちょっとモヤモヤします。
あと、ミュージシャンのライブに行き、そこで突然素人が登場してミュージシャンとイチャイチャしだしたら、ファンは怒らないのでしょうか。まあ日本とアメリカとでは文化の違いってのもあるでしょうからわかりませんが。日本だと大炎上しそうですw
4.私の評価
ずばり、
6点(10点満点)
です。
ストーリーの大枠は非常に面白いのですが、個人的には細かいところでマイナス点を稼いでしまったイメージです。正直、序盤はあまり集中して観ることができませんでした。なので、ちょっと微妙な点数をつけてしまいました。
ただ、そういう映画なんだと思ったうえでもう一回見ると評価が変わるかもしれません。ネットで評価や感想を見ていると、かなりの高評価なので、私の映画鑑賞力が弱いだけなのかもしれません。切ない系のエンディングは大好きなんですけどね。
音楽はとても素晴らしいです。映画の劇中歌としても良いのですが、単体の歌としても素晴らしいです。最近よくラジオで流れるのも納得のクオリティです。
まとめると、レディー・ガガのファンや、ダメ男が許容できる人はおすすめの映画です!
今回はこんなところです。今回は映画館で見た最近の映画でしたが、Amazonプライムなどで見た過去の映画などの感想も上げる予定です。興味があれば見ていただければと思います。
50作目指して頑張ります!
ではまた次回。