こんにちは、鳩(はと)です。
前回に引き続き、2020年のライオンズの展望です。今回は野手編。
早速見ていきましょう。
(前回)投手編は↓よりどうぞ。
1.所属選手一覧(2020年1月12日現在)
野手は、捕手6人+1人、内野手16人、外野手10人の計32人+育成1人ですね。ドラフトで3人指名し、外国人を1人、トライアウトで1人獲得しています。
岸はドラフト時は「内野手・外野手」とされていましたが、どうやら外野手で登録されるようですね。
2.ポジション別
ではポジション別に見ていきましょう。
捕手
番号 | 名前 | 年齢 | 投/打 |
2 | 岡田雅敏 | 30 | R/R |
62 | 駒月仁人 | 26 | R/R |
10 | 森友哉 | 24 | R/L |
78 | 齊藤誠人 | 24 | R/L |
127 | 中熊大智 | 23 | R/L |
37 | 柘植世那 | 22 | R/R |
38 | 牧野翔矢 | 18 | R/L |
以上の7人です。
内野手
番号 | 名前 | 年齢 | 投/打 |
60 | 中村剛也 | 36 | R/R |
99 | エルネスト・メヒア | 34 | R/R |
59 | 森越祐人 | 31 | R/R |
0 | 水口大地 | 30 | R/L |
3 | 山川穂高 | 28 | R/R |
22 | コーリー・スパンジェンバーク | 28 | R/L |
5 | 外崎修太 | 27 | R/R |
6 | 源田壮亮 | 26 | R/L |
32 | 永江恭平 | 26 | R/L |
39 | 呉念庭 | 26 | R/L |
4 | 山野辺翔 | 25 | R/R |
52 | 山田遥楓 | 23 | R/R |
31 | 佐藤龍世 | 22 | R/R |
51 | 西川愛也 | 20 | R/L |
63 | 綱島龍生 | 19 | R/L |
56 | 川野涼多 | 18 | R/S |
以上の16人です。
外野手
番号 | 名前 | 年齢 | 投/打 |
1 | 栗山巧 | 36 | R/L |
9 | 木村文紀 | 31 | R/R |
58 | 熊代聖人 | 30 | R/R |
7 | 金子侑司 | 29 | R/S |
72 | 川越誠司 | 26 | L/L |
65 | 戸川大輔 | 23 | R/L |
68 | 岸潤一郎 | 23 | R/R |
53 | 愛斗 | 22 | R/R |
46 | 鈴木将平 | 21 | L/L |
73 | 高木渉 | 20 | R/L |
以上の10人です。
捕手
短期的視点
正捕手森は当然不動です。一方で、2番手捕手に苦しんだのが2019年でした。もちろん岡田が万全でいてくれれば問題はないのですが、それ以外の層の薄さがはっきり露呈してしまいました。これをどうにかしないといけません。
もちろん捕手は経験がものをいうため、すぐにどうにかなるものではありません。逆に言うと、柘植は状況次第では1軍帯同は十分あり得るでしょう。
やはり基本は捕手3人体制になるでしょうから、森、岡田、柘植が基本体制になるかもしれません。
長期的視点
森の国内FA権まであと3年ちょいなので、そこを目安に次の捕手を育成しないといけません。岡田は森より年上で3年後は33歳になります。捕手は高齢でもできるポジションではありますが、あてにしすぎてはいけません。岡田もFAで出るかもしれませんし。
ということで、他にも育成していく必要があります。2019年ファームで出場試合数が多い順に並べると、齊藤、牧野、駒月、中熊という順になります。ただ、試合を動画で見ていないので、守備のレベルはよくわかりません。
気になるのは、駒月を除き、ファームの打率が1割台中盤だということ。打撃で森と同レベルというのはほぼ不可能とは言いつつも、2軍で1割台なのはちょっといかがなものか。駒月は打撃は前から定評があったのでまだ良いですが、守備に非常に不安があることが2019年でハッキリしてしまいました。
この状況を見るに、柘植への期待感は非常に高いのと同時に、森の態度次第では、捕手のドラフト指名、特に大社の即戦力捕手の指名が多くなるかもしれません。それくらい、捕手は人材難と言えるでしょう。
内野手
短期的視点
1塁山川、2塁外崎、3塁中村、遊撃源田の布陣は不動でしょう。なので控えを見ていくことになります。
期待が持てるのは山野辺ですね。台湾ウインターリーグでは、打撃部門で好成績を残しました。ポジションに空きが無いので厳しいですが、状況によっては外崎を外野に回すなどで出番は確実に増えるでしょう。また、2019年サブとして存在感を見せた佐藤龍世も1軍帯同になるでしょう。長打力を考えると、メヒアも1軍にはいるはずです。
スパンジェンバークは、内外野守れるようなので、最初は外野での起用になる可能性が高いでしょう。内野スタメンの壁は厚いですが、せっかく獲得したので起用されるでしょうしね。
スパンジェンバークにしても、外崎にしても、複数ポジション守れるのは非常に便利でベンチワークに幅ができます。よっぽど打てない限りは、少なくても開幕1軍には入るでしょうね。
長期的視点
まず考えないといけないのは、中村の後継です。2019年は大活躍だったとはいえ、年齢的にいつ衰えてもおかしくないので、後継者は用意しておかないといけません。
先ほど挙げた佐藤、山野辺は現状後継者争いの先頭にいますね。もちろん外崎をサードに回してセカンドで出るということも考えられます。
長らく期待されてきた山田はだいぶ足踏みしてしまっています。2019年オフに似た立ち位置だった金子一輝が戦力外になったことで、危機感を増しているのではないでしょうか。
また、中村の次を考えても、外崎が3年後、源田と山川が4年後にFA権を取得します。全員が出ていくとは考えたくありませんが、ここをめどに次の選手を育成していかないといけません。
年齢的には、西川、綱島、川野はここを狙うことになるでしょう。3,4年の計画で力をつけていくことを期待しましょう。
外野手
短期的視点
まず秋山の穴という、とても大きな穴をどうやって埋めるかを考えなくてはいけません。守備的には、金子のセンター起用がほぼ確定しており、センターの穴は問題ないでしょう。あとは攻撃面でどうするか。
第一候補として、スパンジェンバークが起用されるのではないでしょうか。 メジャーではメインは内野だったようですが外野も守っており、守備はある程度はできるでしょう。打撃も他の外野守候補よりは期待ができます。多かったのはレフトのようなので、おそらくレフトで出場することになるでしょう。
ライトは、2019年は主に木村が守ってきました。パンチ力のある打撃と強肩を武器に活躍した試合も多くありましたが、安定感に課題があるため、引き続き若手とポジション争いをすることになるでしょう。攻撃的に行くなら栗山をレフト、スパンジェンバークをライト、ということも選択肢としてあり得ます。ただ、栗山の年齢を考えても、DHでの出場が多くなるでしょうから、やはりライトのスタメンは野手の中では最も入れ替わりの可能性があるところでしょう。
期待されるのは川越ですね。山野辺と同じく台湾ウインターリーグで活躍しました。木村と同じく投手出身なので、肩も期待できるのではないでしょうか。一方で2019年ファーム打率が.214、出塁率が.255と悪いことから、現状では木村の劣化版という印象です。2020年シーズンの事を考えると、木村をどかしてまで使う価値があることを、オープン戦から見せていく必要があるでしょう。
愛斗も伸び悩みにはまってしまっていますね。2019年は初ヒットは出たものの、特に活躍もできませんでした。年齢的にはまだ若いとはいえ、そろそろ1軍に食い込んでいきたいところです。
キャンプ、オープン戦次第ではありますが、無難に行くならスパンジェンバーク、金子、木村という布陣にならざるを得ないでしょう。
長期的視点
金子、木村ともに年齢的に長くやれるわけではないので、世代交代は近いポジションです。川越、愛斗、鈴木、戸川、高木と、比較的期待の若手は揃っていますが、いずれも飛びぬけられていません。
外野手は即戦力が獲りやすいポジションでもあるので、あまり余裕を持っているとチャンスをつかみ損ねることは大いに考えられます。
ファームの成績的には、やはり期待されるのは愛斗でしょうか。打率.302、出塁率.350、OPS.850と、攻撃面に関しては2軍では問題ないレベルにあります。守備も2軍でセンターを守ることもあり、ある程度は守れるでしょう。
鈴木も同様ですね。打率.305、出塁率.354は愛斗と同等で、長打力が劣る代わりに盗塁13と走力があります。
彼らが次期外野手のメイン候補となるでしょう。1軍で場数を踏み、1軍のレベルに慣れることが重要と考えると、2020年は出番が増えてくるでしょう。
指名打者
最後に指名打者です。指名打者は栗山、メヒアをメインにしつつ、森や中村の休憩起用が基本路線となるでしょう。
栗山とメヒアのどちらが使われるかは、その時の調子次第という部分が大きいと思いますが、安定感としては栗山の方があるため、栗山の起用が多くなってくると予想されます。
とは言え、メヒアも長期契約が終わり、危機感も出てきているでしょうから、奮起は期待できます。
まあここには若手は入り込みにくいところですね。
まとめ
どうしても秋山の穴があるため、スパンジェンバーク次第というところが大きいと思いますが、それでもある程度の攻撃力は維持されていると思います。投手陣も先発は2019年よりは期待できるため、多少落ちてもカバーはできると思われます。
いずれにせよ、ライオンズの順位は攻撃陣次第なところはあるため、打線の組み方を含めて、首脳陣の起用法が問われる1年になるかもしれません。
野手の年齢構成としては、非常にバランスが良いと思いますので、今のレギュラー人が元気なうちに、新たな若手が台頭してくることを期待する1年にもなりそうですね。
では今回はここまで。
またね~。