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【映画感想】『ラ・ラ・ランド』は愛と夢との狭間に揺れる男女の切ない物語【2019年その4】

こんにちは、鳩(はと)です。

年始に映画を観貯めたため、映画感想記事が続きます。ご容赦ください。(笑)

 

今回は『ラ・ラ・ランド』です。

アカデミー賞で史上最多タイの14部門でノミネートされ、そのうち6部門受賞した名作映画。お恥ずかしながら、私はこの映画未視聴でした。今更ながら視聴しましたので、これまた今更ながら感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

作品概要

2016年 アメリカ(日本公開は2017年)
監督:デミアン・チャゼル 
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーンなど
視聴方法:Amazon Prime Video 

 www.youtube.com

ざっくりとあらすじ

ロサンゼルスで女優を目指すミア(エマ・ストーン)は、カフェでバイトをしながらオーディションを受け続けるが合格には程遠い。ある日、友人とパーティに行った帰りに偶然立ち寄ったバーで演奏するセブ(ライアン・ゴズリング)に出会う。セブはジャズピアニストを目指しているが、ミアと同じくなかなか目が出ずバイトでピアノを弾いていた。ミアはセブの演奏に惹かれ声を掛けようとしたが、セブは店から指示通りの曲を弾かなかったことでクビを言い渡された直後だったため、無視して去ってしまう。

次の季節、別のパーティで再開した2人はお互いの夢を語り合う。ミアの夢は女優として成功すること、セブの夢はジャズを演奏するの自分の店を持つこと。なんやかんやで仲を深め、2人は付き合い始める。

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パーティで再開したことで、仲を深める二人/『ラ・ラ・ランド』より

セブは知人に誘われ、正統派ジャズからかけ離れたバンドに参加する。多忙になったことや正統派ジャズから離れたことで、ミアとセブはすれ違いはじめる。そして、独り舞台が失敗したミアはついに心が折れて実家に戻ってしまう。しかし、セブのもとにミアを評価する電話が鳴り、セブはミアを連れ戻しに実家へ迎えに行く。

そして数年後、2人は…

 

ストーリーについて

良かった点

何よりもハッピーエンドに向かいつつのエンディングが最高ですね。私はこういうビターエンドな作品が大好きです。主人公2人はお互い一度は諦めかけた夢を叶えることができましたが、その傍にはお互いはいない…。でも、2人とも幸せな生活を送ることができているので、後味も悪くないんですよね。いや~切ないですね~。

伏線もちょいちょいあって、シーン全体に自然なつながりがあるので、集中して映画全体を観ることができます。セブの店の名前やオブジェの椅子なども、うまくできてるな~と思いました。

 

気になった点

オーディションにまったく脈もなく落ち続け、一人舞台もいまいちと思われたミアに声がかかったのが唐突でしたね。ただ、いちいち説明の場面を入れても作品のテンポを損なうだけだと思うので許容範囲だと思います。強いて言えば、もう少し売れる道筋への伏線があればなお自然だった、という感じでしたかね。

 

音楽、その他について

良かった点

ミュージカル作品なのでところどころ歌とダンスが入るのですが、それがファンタジー感を醸し出していて、なんだかディズニー映画でも見ているかのような感覚になりますね。特に天文台やラストのif世界の想像など、心理描写もうまく反映されているようで、とてもうまく表現されています。

映像もとてもきれいですね。ビビッドな色遣いのドレスで会ったり、背景であったり、視覚的にも楽しめる要素がたくさんつまっています。

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ファンタジー溢れる映像/『ラ・ラ・ランド』より

 

気になった点

私は問題ないのですが、ミュージカル映画なので苦手な人はいるでしょう。ただ、この作品はストーリーがわかりやすくしっかりしているので、そこまで気にならないのではないでしょうか。

 

私の評価

ずばり、

10点(10点満点)

です。

 

デミアン・チャゼル監督の作品は『セッション』も観たことがありますが、どちらも濃密な時間を過ごすことができる、素晴らしい作品ですね。ただ前作は緊張感の連続で手に汗握る展開やどんでん返しとかの要素もあったのに対し、この『ラ・ラ・ランド』は基本的に無駄なく事前に場面が流れていきますし、緊張感満載って場面はそこまでないので、力を抜いてみることができます。

また、前述のとおり音楽的にも視覚的にも楽しめる要素がたくさんあり、いろいろ注目して観ていると、あっという間に時間が過ぎます。いやあ、面白かったです。

 

 

数年前に大ヒットした映画なので、いまさら記事にしたところでという感じもありますが、とりあえず見た作品については記録していこうと思います。今後も過去の名作をいまさら感想書くことだらけになると思いますが、興味があれば読んでいただけると幸いです。

 

では今回はここまで。また次回もよろしくお願いします。 

 

 

gaga.ne.jp