こんにちは、鳩(はと)です。
映画ファンが最も注目する賞であるアカデミー賞の授賞式が近づいてきましたね。授賞式は現地時間の2月24日、日本時間では2月25日の朝9時頃からスタートします。
授賞式前に、2019年はどの作品がノミネートされているのか、改めて予習しておきましょう。
受賞部門を確認
全部合わせると24部門あります。意外にたくさんありますよね。
・作品賞
・監督賞
・主演男優賞
・主演女優賞
・助演男優賞
・助演女優賞
・外国語映画賞
・脚本賞
・脚色賞
・撮影賞
・編集賞
・美術賞
・衣装デザイン賞
・メイク・ヘアスタイリング賞
・作曲賞
・歌曲賞
・録音賞
・音響編集賞
・視覚効果賞
・長編アニメ映画賞
・長編ドキュメンタリー賞
・短編ドキュメンタリー賞
・短編アニメ映画賞
・短編実写映画賞
全部見ていくと長くなってしまうので、今回は作品賞を見ていきましょう。といっても私が観ていない作品が多いので、あくまで概要の説明になっていますのでご了承ください。
作品賞
8作品がノミネートされていました。
ブラックパンサー
ディズニースタジオによるマーベル作品ですね。日本でも2018年3月に公開されています。監督は『クリード チャンプを継ぐ男』のライアン・クーグラーです。 マーベルヒーローのアクション物で、興行収入7億ドル越えと全米で歴代3位を記録しました。日本では5億円越え程度とそれほどの流行はしませんでしたが、世界的には大ヒットした映画なのでノミネートも納得ですね。
この作品の注目ポイントは黒人の主人公が黒人監督によってかっこよく描かれているという点ですね。アカデミー賞が白人偏重が批判されるアカデミー賞ですが、そういった批判もあったからか売り上げ重視なのか、今回は漏れることなくノミネートされました。ゴールデングローブ賞でもドラマ作品賞にノミネートされましたが受賞はしませんでした。売り上げだけでは測れないのがこれらの賞の特徴ですね。アカデミー賞はゴールデングローブ賞よりもドラマ性を重視する傾向があるので、こちらでも厳しい戦いになるでしょう。
作品賞の他には美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞、歌曲賞、録音賞、音響編集賞の7部門でノミネートされています。
私はアメコミ物をほとんど見ないのでこの作品も視聴していませんので、感想は特にありません…
ブラック・クランズマン
2018年8月にアメリカで公開された映画で日本では2019年3月に公開予定となっています。 監督のスパイク・リーはアカデミー賞の白人偏重主義を批判してきた監督なので、まさに真骨頂といった内容の映画になっていますね。予告編動画を見るととても面白そうなので、日本で公開されたら見に行きたいと思います。予告編ではコメディタッチに描かれていますが、テーマが人種差別だったり実話に基づいた内容ということなので、見ごたえがありそうですね。
ゴールデングローブ賞のドラマ作品賞では受賞を逃し、カンヌ国際映画祭では最高賞のパルム・ドールは逃しましたが、審査員特別グランプリ賞を受賞しました。クオリティは申し分なしといったところでしょうか。
作品賞の他には、監督賞、助演男優賞、脚色賞、編集賞、作曲賞の計6部門にノミネートされています。
こちらも日本で公開されていないので感想は何とも言えません。
ボヘミアン・ラプソディ
3作品目は日本で大流行したボヘミアン・ラプソディーです。日本での公開も一段落し、DVD、Blue-ray版の発売が待ち遠しいですね。海外ではライブエイドの映像が完全版として収録されているようですね。日本でも期待大です。
ゴールデングローブ賞で見事ドラマ作品賞を受賞したこの作品ですが、アカデミー賞は厳しいのではないかという評判のようです。作品のジャンルもありますが、ブライアン・シンガー監督のスキャンダルもあり、アメリカでの評判はイマイチのようですね。作品以外のところで評価が下がってしまうのは残念ではありますが、賞レースでは印象も重要ですから厳しい戦いにはなりそうです。
作品賞以外は主演男優賞、編集賞、録音賞、音響編集賞の5部門でノミネートされています。また、QUEENのブライアン・メイとロジャー・テイラーがパフォーマンスをするのではないかと話題になっているので、そちらも注目ですね。
感想は過去に記事を書いたのでそちらを参照していただければと思います。
女王陛下のお気に入り
4作品目は米英合作の作品で、日本では2019年2月15日上映開始の『女王陛下のお気に入り』です。18世紀初頭のイギリス王室の権力争いをテーマにした作品ですね。予告編を見ると女性同士のドロドロした権力争いのようで、けっこう面白そうなテーマですね。ぜひ観にいきたいと思います。さすがにフィクションだと思いますが。
英国インディペンデント映画賞で作品賞を受賞するなど、舞台となったイギリスでも評価されている作品です。とくにスキャンダルもなく真面目な内容ですし私(笑)、アカデミー賞が好きそうな内容なので作品賞の受賞もあり得るのではないでしょうか。
作品賞以外にも監督賞、主演女優賞、助演女優賞(2人)、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞の10部門でノミネートされました。
もう少ししたら日本でも公開なので楽しみにしたいですね。
※鑑賞してきましたので感想を書きました。よければご覧ください。
グリーンブック
5作品目は『グリーンブック』です。コメディ映画ですがアメリカでは高い評価を受けていて作品賞の最有力候補とも言われているようです。アメリカでは2018年11月と後半の公開だったのにもかかわらず、ゴールデングローブ賞のコメディ・ミュージカル作品賞を受賞しました。こちらも日本で未公開なので感想は何とも言えませんが、アカデミー賞でコメディ作品が作品賞を受賞することが珍しいので、内容は期待できるのではないでしょうか。
作品賞の他に主演男優賞、脚本賞、編集賞の4部門でノミネートされています。やはり作品賞が期待ですが、脚本、監督の過去のスキャンダルが注目されてしまっているので、こちらもそのマイナスイメージがどのように影響するかでしょう。
ROMA/ローマ
6作品目は『ROMA/ローマ』ですが、こちらはNetflixが配給する映画です。Netflixはご存知のとおり動画配信サイトの会社ですから、従来の映画会社とは異なる形式で、日本では映画館での上映は予定されていませんが、 ネットで見ることができます。ゴールデングローブ賞の外国語映画賞やヴェネチア国際映画祭の金獅子賞など、数々の賞を受賞しており、内容のクオリティは文句なしの評判となっていますね。
作品賞受賞の最有力と見られていますが、難点があるとすればスペイン語の映画であるということと、Netflixという新しいスタイルの映画であることでしょうか。伝統を重んじるスタイルで行くか、話題性を取るスタイルで行くか。
作品賞の他には、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、外国語映画賞、脚本賞、撮影賞、美術賞、録音賞、音響編集賞と、『女王陛下のお気に入り』と同じく10作品にノミネートされています。
アリー/スター誕生
7作品目は日本でも公開済の『アリー/スター誕生』です。こちらは過去に感想記事を書きましたので、作品の内容はそちらを参照してみてください。
作品賞の他に、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞、撮影賞、歌曲賞、録音賞の8部門でノミネートされています。
ゴールデングローブ賞の作品賞にもノミネートされましたが受賞はならず、アカデミー賞でも作品賞は少し厳しいかなという情勢ですね。ただ、歌曲賞あたりは有力なのではないでしょうか。
バイス
最後の8作品目は『バイス』です。アメリカの歴代大統領でも評判が悪いジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領を務めたディック・チェイニーを主役に据えた物語ですね。ブッシュ政権時は9.11テロからアフガン戦争とアメリカが大いに揺れた時期ですから、その時期をどう描いているのかは気になります。きっと肯定的には描かないのではないかと思いますが、予告編を見るに主役はかっこよさげですね。まあ予告通りにいったら面白くないのですが…(笑)
作品賞の他に監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞、メイク・ヘアスタイリング賞の8部門でノミネートされています。ゴールデングローブ賞では主演男優賞は『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックとこの『バイス』のクリスチャン・ベイルが獲っていますから、部門が一つしかないアカデミー賞でどちらが獲るのかは注目ですね。
私の予想では…
かなりざっくりとですが、作品賞にノミネートされた作品をさらってみました。私は8作品中2作品しか見ていないという体たらく(でも日本公開していない作品が4作品あるから半分見てると言える?)なので、あくまで予告編とかあらすじとか見ての浅い予想になってしまうのですが、一応予想してみましょう。
ずばり、
『ROMA/ローマ』
でしょう!
予告編しか見ていませんが、雰囲気やテーマがアカデミー賞好みっぽいのが一つと、やはりNetflix製という話題性が一つですね。あとは他の賞の受賞歴も参考になりますね。
まあ無難ですね…(笑)
次点は『女王陛下のお気に入り』です。これは雰囲気と私の好みですね。(笑)
どの作品がノミネートされているのか知ったうえで結果を見ると、また面白さがあると思います。あと2週間ほどですが、いろいろと予想してみると楽しいですよ。
というわけで今回はここまで。
またね~。
↓↓結果が発表されました↓↓