こんにちは、鳩(はと)です。
私はお酒はだいたいなんでも好きなのですが、特にワインが好きです。観る映画を探していた時、ちょっと気になる映画があったので観ることにしました。その名も『ブルゴーニュで会いましょう』。ブルゴーニュと言えば、ボルドーと並び、フランス赤ワインの2大産地の一つですね。非常に興味があたので観てみましたので、感想を書いていきたいと思います。
例によってネタバレしかないので、未視聴の方はご注意ください。
作品概要
監督:ジェローム・ル・メール
出演:ジャルリ・レスペール、ジェラール・ランヴァンなど
視聴方法:Amazon Prime Video
ざっくりとあらすじ
シャルリ(ジャルリ・レスペール)は ワイン本が毎年ベストセラーになるほどの
人気なワイン評論家だった。ある日、彼の実家であり先祖代々続く伝統あるワイナリーが破産の危機にあることを知る。父・フランソワ(ジェラール・ランヴァン) との対立がありつつも、ワイナリー再建のためシャルリは実家へ戻ることを決意する。
評論家として一流だったシャルリだが、ワインを作ることに関してはド素人であり、ワインづくりへの試行錯誤、父との対立、隣接するワイナリーであるモービュイソン家との関係など、様々な要素がありつつも奮闘する物語。
ストーリーについて
良かった点
基本的には淡々と進みます。シャルリがいろいろ挑戦しては失敗し挑戦しては失敗し、たまに不倫して、という感じですね。(笑)
ワインづくりの一連の流れがわかるので、ワイン好きは興味をもって見ることができるでしょう。
気になった点
家族愛がテーマの一つではあるんですが、少し消化不良感があります。
物語前半の父親の偏屈具合はなかなかのものがあり、基本的には息子が奮闘する姿を見て和解してく、というよくあるパターンだなと思うのですが、息子は息子で好き勝手やり父親に迷惑をかけまくっています。結局は子が家に戻ってきてくれたことがうれしいのかなと思いつつも、最後は出ていってしまうし(最終的に戻りますが)、和解する要素がちょっと見えづらかったのが消化不良の原因でしょうか。
ワインづくりでいろいろ挑戦して失敗しまくるのは良いのですが、結局最終的には1年目から大成功するというのがちょっとご都合主義すぎるかなと。失敗を生かして次の年に大成功!とかなら良いのですが、失敗して失敗して結局大成功っていうのが、ちょっと引っかかるポイントですね。
主人公シャルリのスタンスも気になります。ワイン評論家として名声を得ており、本には嘘を書けないと実家のワインを高評価で載せるのは拒否しているのですが、実家の在庫ワインを売るために、ワインの点数を駆け引きしている場面があります。本当はおいしいのに微妙そうな顔をして交渉をしたのでしょうか?それもちょっとずるいですよね。また、点数を引き換えに近寄ってきた女性に手を出したりと、スタンスがぶれているのが気になってしまいますね。
音楽、その他演出について
良かった点
実際に舞台であるブルゴーニュ地方で撮影を行ったということで、ワイン農家のイメージを知ることができるという点では興味深いですね。隣接した敷地でも、少し離れればできるブドウの質が異なり、ワインも異なるというのがリアリティがありました。
気になった点
ワインに限らないのかもしれませんが、閉鎖的な世界なんだな~という印象ですね。ワイン農家同士で結婚するし、隣の母親は娘婿は地元の人間じゃないと嫌だって言うし。まあ本当のことを描いただけなのかもしれませんが。
私の評価
ずばり、
4点(10点満点)
です。
視聴後の一番の感想が「ワイン飲みたい」だったので、作品内容についての印象は薄いです…。家族愛もワインづくりも、ちょっとご都合主義的にハッピーエンドにもっていった感があり、いまいち盛り上がりに欠けるとも言えます。
ただワイン農家の雰囲気がわかったり、とにかくワインが飲みたくなったりと、ワイン好きであれば観て損はないかなと思います。ワインに興味がなければ、ちょっとイマイチでしょうね。
ワインを題材にした作品なので、観る人を選ぶというか、ワイン好きしか観ないとは思いますが、万人向けではないということで点数が低めになってしまいました。
点数良し悪しにかかかわらず、感想を書けそうな作品は記事にしていきたいと思いますので、興味があればまた読んでいただければ幸いです。
では今回はここまで。次回もよろしくお願いします~。